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宇奈月地区交流センター
4つの設計コンセプトと建物説明



◆設計コンセプト
1. 環境に優しく人にも優しい施設造り
 断熱材は、一般住宅に比べて約2倍を使用し、外部の建具も断熱性能がよく、ガラスは断熱の高いペアガラスとなっています。
 この断熱性能により、冬場の灯油消費量が抑えられると共に、温度を一定に保つことが出来ます。夏場は外からの熱気を遮り、エアコンの効きを良くすることが出来ます。廊下の天窓から風が通り抜けるので、熱がこもらないようになっています。一年を通してエネルギー消費を少なくすることが出来ます。
2. 学校に替わるコミュニティー施設造り
 木造の優しい建物とするために、昔の木造小学校の様な雰囲気で、できるだけ本物の木材を使うようにしてあります。
 天井は杉の無垢羽目板を使い、優しくぬくもりのある、長く親しみやすい造りとなっています。
3. 地域材を利用した施設造り
 大きな構造材以外の物は、できるだけ県内の杉材を使用します。小さい部材であれば、安価で購入できます。また、杉材はシロアリ等の被害を受けにくいので、耐久性もあります。
 地域材を使うことで山の環境が良くなり、水の保水、災害の防止、海の環境を守ることにつながります。
4. 災害に強い施設造り
 この施設には、一般住宅からみて3倍の筋交いや、耐力壁を配置してあります。大きな地震の時でも十分な耐震性を発揮出来るので、災害時の避難施設として、活動拠点になる施設となります。
◆建物の説明 
外部
 外観は、雪などの自然環境に対して合理的なデザインとし、屋根は切り妻を基本としました。庇部分の空間が暗くなるのを防ぐため、天窓を設けています。
 南側には土縁を配置し、雨や雪が降る日の玄関からの出入りがし易くなっています。 
 外壁は、焼杉で仕上げられ、親しみやすく飽きのこない外観としています。
内部
 内部は、中廊下を中心に構成され、天窓から明るい自然光が入り、広々とした吹き抜け空間となっています。子供たちが廊下で遊ぶ姿が見えてきます。
 収納も多く、用途に合った使い方が可能です。
 事務所は、子供室と隣り合い、建具を開けば一体的に使えるようになり、使用用途に合わせて対応できるようになっています。
 集会場の和室は、3室の真ん中1部屋が合いの間となり、様々な行事に対応できるようになっています。